戦闘美少女の精神分析
2008.03.23 *Sun
![]() | 戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫) (2006/05) 斎藤 環 商品詳細を見る |
東氏の本から辿って知った評論です。
著者は臨床精神科医らしく、精神分析の見地による評論になっています。
なので精神分析に関する相応の知識がないと、充分な理解はできなそう。
かくいう自分もにわか興味で読んだので、五割理解できたかどうかという所。
それを踏まえて感想を述べるなら、納得できるところとできないところが半々でした、と纏めたい。
日本的空間では「虚構」が「仮想現実」ではなく自律したリアリティを持つ、というのは納得。
一方、女性がヒステリー症状(可視的な物と不可視的な物のギャップと理解しました)
を通してこそ愛される存在で、キャラの戦闘はその対極のもの。
「外傷性の排除」らしい。
専門的なので判りづらかった部分ですが、いまいち腑に落ちなかったところでもあります。
フロイトの精神分析が関わると、どうしてもセクシュアルな話に収斂していきますね。
一部分は言い得ているとしても、それだけではないと思います。
根拠は感覚的なものですけどね。
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