人形式モナリザ―Shape of Things Human
2009.01.26 *Mon
![]() | 人形式モナリザ―Shape of Things Human (講談社文庫) (2002/11) 森 博嗣 商品詳細を見る |
Vシリーズの第二弾。
出て来るのは人形のモチーフです。
「人形の館」と「乙女文学」、凡そ100体に及ぶ人形の中にあるという「モナリザ」。
殺人事件にもそのモチーフは組み込まれています。
ミステリにおける犯罪や犯人について少しでも語ろうとすると、それだけで何らかのヒントになってしまうことは避けられないので悩みます。
犯人は当たりがつきそうなのかそうでもないのか。
それは意外な人物かどうか。
大番狂わせがあるのか。
いずれも先の展開が想起できてしまう情報です。
前情報は皆無な状態で読むのが一般的でしょう。
だから「意外な犯人!」とか「驚きのどんでん返しが!」みたいな煽り文句は困ります。
つまり「地球儀のスライス」で冨樫さんが言っていたことはその通りだなあ、と言いたいわけです。
こんな事を言うと書く事がなくなってしまうのですが、それでもあえて何か書くなら「びっくりしました」
の一言でしょうか。
何について驚いたのかは言及しない事にしましょう。
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