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黒猫の三角―Delta in the Darkness

2009.01.21 *Wed
黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)
(2002/07)
森 博嗣

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この一冊から始まったVシリーズ。
S&Mシリーズに慣れていた頭ですが、それは「地球儀のスライス」において事前に漂白されています。
短編という形でほんの少しだけ触れた事で、新シリーズに対する期待は否が応でも高まっていました。
その期待はほとんど満たされたといって良いでしょう。
既に心は新しいシリーズの世界観に浸っています。

S&Mシリーズと比べると、Vシリーズはキャラクターの個性が強い作品になっていると思います。
個人的には小鳥遊練無が強烈です。
短編の主役だったこともあるかもしれませんが、それを勘案してもなかなか個性的なキャラです。
メインと思しき登場人物は四人ですが、その中でも(色々な意味で)一番親しみがもてるのは香具山紫子ではないでしょうか。
その他の三人は、人格や身の上などのあらゆる意味で浮世離れしています。
そこがまた魅力的です。

ミステリとしても意外性という意味でとても楽しめました。
これについて触れると展開の想像が少なからず可能になってしまうのですが、まあ触れます。
ラストの展開は想定していなかったため、読みながらもそれが信じられず、まだどんでん返しがあると信じて読んでいた自分です。
解説にある通りの状況だった事になります。
このラストの種明かしは賛否両論があるのかもしれませんが、評価が分かれるという事は、それだけで価値があるとも言えます。
少なくとも自分は好意的に感じました。

漫画化もしている本作。
このストーリーを視覚的にはどのように描いているのか、興味のあるところです。
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