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小生物語

2008.12.02 *Tue
小生物語 (幻冬舎文庫)小生物語 (幻冬舎文庫)
(2007/04)
乙一

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本書は作者がネットで一時期連載していた日記をまとめたものです。
一人称が「小生」という時点で、既に異色な雰囲気をかもし出しています。
本人が出版するつもりなど毛頭なかったというだけに、小説用の文体にはなっていません。
どこかゆるいようでいて、いちいち話題にオチがついております。
しかも作り話が混ざっているので飽きさせません。
明らかに作り話とわかるものから真偽が微妙なものまで、見定めるつもりで読んでいくのも一興かと思われます。

もう一つ特徴を挙げるとすれば、この本、異様に空白が多いです。
日にちが変わると、どれだけ空欄が残っていようとも容赦なくページが変わっています。
乙一氏もその点については、脚注でやたらと気にしていました。
そう、この本は脚注も必見です。
特に、作家仲間で参加したと言う合コンのくだりは要注目。
実は他の媒体でこの話については知っていたのですが、それを考慮しても面白かったのです(……失礼?)。
みなさんいっぱいいっぱいだったことがよくわかります。

作者の日常に興味がある人にはオススメ。
嘘かどうかの見極めはご自身で。

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