魍魎の匣 第7話「魍魎の事」
2008.11.19 *Wed
魍魎は苦手だと言う京極堂。
御筥様がどの様な講釈で信者を増やしているのかを聞きます。
家でも町でも風通しの良くないところには良くないものが湧く。
人の心も同様で囲いを作ると良くないものが湧くのだ、という教えです。
魍魎に関しては、魑魅魍魎と繋げて使えば化物の総称になりますが、分けて使った場合は意味が違ってきます。
魑は山の神。魅はすだまと読み、これは年を経た精霊に近い。
一方で、魍魎はいかにも判然としない。
罔両、方良、罔象などという書き方もあって、これからもわかるように、魍魎の出自は中国。
罔両は影の周りに出来る薄い影。
罔象は水から生じる怪。
魍魎は水に関わる妖怪かと思いきや、気の利いた辞書には木石の怪と書かれている。
かの孔子が言ったのだからということで、魍魎は木石の怪だという説がまかり通ってしまった。
他にも様々な姿かたちで言い表される魍魎は、中国においても型破りな存在であるようだ。
さらに、魍魎は人の亡骸を喰らうという話もある。
加えて日本で行われる鬼を払う儀である追儺の方相氏は、大陸では鬼ではなく魍魎を払う儀。
日本での追儺の方相氏を執り行うのは陰陽師なのだそうで。
あの世とこの世を繋ぐ墓穴の周り、つまり淵。
ミズハの神は淵を司る神でもある。
魍魎とはそんな淵に湧く何かまがまがしいものではないか。
そんな考え方に寄れば、御筥様は図らずも魍魎を的確に扱っているわけです。
鳥口は御筥様を霊能者ではなく、犯罪者として告発しようと考えています。
御筥様がバラバラ事件に関わっているのではないかというのです。
その根拠となるのが、清野から手に入れた信者の喜捨額帳簿。
喜捨額が下がった信者の娘とバラバラ事件の被害者が被っている事実を発見したのです。
御筥様が事件に関わっているかどうかを判断するためには、もっと御筥様の情報を集めなくてはならないので、鳥口が情報を集める事に。
関口も結局借り出されます。
関口は名簿の中に久保竣功の名前があることに気づきます。
最後に、京極堂は例の謎の箱型研究所には関わるなと、念を押してから、何も語らなくなりました。
いよいよ専門的な話に突入します。
もはや原作の文庫を片手に持っていないと、漢字すらわかりません。
この作風は読み手を選ぶのでしょうね。
活字で読むのと、そうではない形態で見るのとでは受け側のキャパシティの問われ方が変わってきます。
それにしても前回と今回、アニメはよく整理されていると思います。
聞いただけである程度理解できるように、難解な内容が噛み砕かれています。
尺の問題もあるんでしょうが、良い仕事してると思われます。
二話に渡って登場人物が部屋の中から一切出なかったんですから、これでも充分時間が掛かっています。
次回からは動きがある模様。
御筥様がどの様な講釈で信者を増やしているのかを聞きます。
家でも町でも風通しの良くないところには良くないものが湧く。
人の心も同様で囲いを作ると良くないものが湧くのだ、という教えです。
魍魎に関しては、魑魅魍魎と繋げて使えば化物の総称になりますが、分けて使った場合は意味が違ってきます。
魑は山の神。魅はすだまと読み、これは年を経た精霊に近い。
一方で、魍魎はいかにも判然としない。
罔両、方良、罔象などという書き方もあって、これからもわかるように、魍魎の出自は中国。
罔両は影の周りに出来る薄い影。
罔象は水から生じる怪。
魍魎は水に関わる妖怪かと思いきや、気の利いた辞書には木石の怪と書かれている。
かの孔子が言ったのだからということで、魍魎は木石の怪だという説がまかり通ってしまった。
他にも様々な姿かたちで言い表される魍魎は、中国においても型破りな存在であるようだ。
さらに、魍魎は人の亡骸を喰らうという話もある。
加えて日本で行われる鬼を払う儀である追儺の方相氏は、大陸では鬼ではなく魍魎を払う儀。
日本での追儺の方相氏を執り行うのは陰陽師なのだそうで。
あの世とこの世を繋ぐ墓穴の周り、つまり淵。
ミズハの神は淵を司る神でもある。
魍魎とはそんな淵に湧く何かまがまがしいものではないか。
そんな考え方に寄れば、御筥様は図らずも魍魎を的確に扱っているわけです。
鳥口は御筥様を霊能者ではなく、犯罪者として告発しようと考えています。
御筥様がバラバラ事件に関わっているのではないかというのです。
その根拠となるのが、清野から手に入れた信者の喜捨額帳簿。
喜捨額が下がった信者の娘とバラバラ事件の被害者が被っている事実を発見したのです。
御筥様が事件に関わっているかどうかを判断するためには、もっと御筥様の情報を集めなくてはならないので、鳥口が情報を集める事に。
関口も結局借り出されます。
関口は名簿の中に久保竣功の名前があることに気づきます。
最後に、京極堂は例の謎の箱型研究所には関わるなと、念を押してから、何も語らなくなりました。
いよいよ専門的な話に突入します。
もはや原作の文庫を片手に持っていないと、漢字すらわかりません。
この作風は読み手を選ぶのでしょうね。
活字で読むのと、そうではない形態で見るのとでは受け側のキャパシティの問われ方が変わってきます。
それにしても前回と今回、アニメはよく整理されていると思います。
聞いただけである程度理解できるように、難解な内容が噛み砕かれています。
尺の問題もあるんでしょうが、良い仕事してると思われます。
二話に渡って登場人物が部屋の中から一切出なかったんですから、これでも充分時間が掛かっています。
次回からは動きがある模様。
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2008/11/20(木) 14:07:37 | ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人 [Del]