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魍魎の匣 第3話「羽化登仙の事」

2008.10.22 *Wed
事故の現場に居合わせたことで、本来は管轄外の事件に首を突っ込むようになった木場。
重態の加菜子は謎の研究所で治療を受けています。
研究所はあたかも箱のような造形で不気味。
世間では、入ったら二度と出られない箱だと恐れられています。

木場はこの事件に関わった事で、自分の中に何かが満たされていくのを感じています。
まるで空っぽの箱が満たされていくように。
それは美波絹子の存在ゆえであり、それに木場自身も気づいているようです。

その絹子の下に加菜子誘拐の脅迫状が届き、警備はさらに強化されていきます。
現場の刑事には疎まれますが、そこは気の強い木場の事、動じません。

頼子はというと、母との不和が極限にまで達していました。
あれ以来母はおかしくなっていきます。
とうとう御箱様なる怪しげな修験道風の男まで家にやっていきて、魍魎がはびこっているとわめき散らし、怪しげな挙動を見せます。
みんなおかしくなっていく中、頼子は逃げ出し、謎の手袋男とすれ違いました。
それで何かを悟った頼子。

頼子は派出所を訪ねて研究所まで連れてこられ、事件当時の証言を始めました。
加菜子はいきなり現れた謎の男に突き落とされた。
その男は手袋をしていた…………と。

頼子は加菜子と面会を果たします。
一時の面会の後、二人の医者が検診に。
次の瞬間には加菜子の姿は跡形も在りませんでした。


謎が重なり合っていく第三話。
見ているうちに原作の細部を少しずつ思い出していきます。
色々忘れている事を突きつけられ、多少落ち込んだり(笑。
きめ細かいミステリの映像化って困難を極めるんだなあ、と感じるこのごろ。
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