京極堂シリーズ原作の二作目にあたる「魍魎の匣」がアニメ化です。
キャラクターデザインはCLAMPが担当。
原作ファンとしては期待半分不安半分です。

冒頭には関口巽と謎の男。
男の持つ箱の中身は生きた女？

昭和二十七年。
学生の楠本頼子はふとしたきっかけで柚木加菜子と親しくなります。
自分に自信の持てない頼子とは対照的に美しい女性である加菜子に声をかけられ、頼子ははじめのうちは戸惑います。
一緒に喫茶店行く機会も増え、次第に仲がよくなる二人。
加菜子は唐突に「天人五衰」を話題に上げるような不思議な女性でした。

頼子は実家での居心地の悪さを感じていました。
加菜子と比べて年老いた母は醜く、嫌悪の対象にしかなりません。
時々家を尋ねて来る、母の仕事仲間の男も気に食わない頼子。
たまりかねて家を飛び出します。

飛び出した先に待っていたのは加菜子でした。
月光の下、二人での戯れ。
二人の仲はより一層近付いていきました。

加菜子は、自分と頼子はお互いが前世であり、互いに延々と生まれ変わっていく存在なのだといいます。頼子はその素敵な考えが気に入りました。
しかし母は二人の仲を裂こうとし、この事が親子関係を決定的に破綻させます。
頼子と加菜子は深夜に電車で遠出をする約束をしました。

約束の金曜日の深夜。
何故か泣いていた加菜子。
そして美しいはずの加菜子のうなじには、にきびが。
天人五衰。
天女は醜くなったら…………。

同時刻、列車の中。
中には木場修太郎が一人。
まどろんでいた木場は悪夢を見ていました。
突然列車が止まった事により悪夢から解放された木場。
様子を見に行き、人身事故が起こったと知ります。
そこには泣き崩れた少女と事故にあった少女が。




ここで第一話は終了。
原作を知らない人が見たら何がなんだかわからないでしょう。
この一話は新規参入者を牽制してしまいそうな気がします。
京極堂登場以降の展開が待ち遠しい。
第一話を見ただけではなんとも評価をしかねる作品です。