夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER
2008.09.30 *Tue
![]() | 夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER (講談社文庫) (2000/11) 森 博嗣 商品詳細を見る |
S&Mシリーズ第七弾の作品です。
これは前作の「幻惑の死と使途」と同じ時間軸で起こった事件を描いています。
前作に偶数章がなかったのはそういった意味です。
つまり今回は奇数しょうがないということ。
細かな部分でも楽しめる発想があります。
萌絵の親友の簑沢杜萌の実家での事件が起こります。
なので杜萌視点で多くの部分が描かれています。
長野県警の西畑という刑事の視点も多いです。
いつもは出番の多い犀川と萌絵は広報に退いており、その意味で今作はいままでと趣が異なっています。
ミステリの読み方は色々あると思います。
読み進めながら推理を重ね最終的に意外な結果に裏切られる快感、というのも当然ある。
一方では純粋に展開を楽しみながら読む進める方法もあるでしょう。
他にもキャラ読みとかあるかな。
自分はたいてい推理はしません。
ですが今回は多少先読みしながら読みました。
何故かはわからないですが、これは珍しいです。多少推理しやすい事件だったからかも知れません。
まあ、真相とはほど遠かったんですけど。
充分意外な真相だったと思います。
そろそろS&Mシリーズも終盤に近付いてきました。
次はS&Mシリーズナンバーワンに挙げる声が多いらしいので期待。
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